【くらしナビ】ファストフードも大和魂 各社「和」テースト注力(産経新聞)

 ■バンズに米粉、醤油ベース…

 ファストフード各社がこの春、相次いで和風味と国産食材にこだわった商品を導入、メニューの充実を図っている。背景にはハンバーガーなどの商品がすっかり日本になじんだことに加え、消費者に急速に高まった食材に対する関心があるとみられている。各社の商品化の動きを探った。

 ◆マック「米国→日本」

 日本マクドナルドは「日本(ニッポン)の味」を前面に押し出した3種のバーガーを期間限定で順次発売する。5日店頭に出た「NEWてりたま モチモチバンズ」(330〜340円)は、大手バーガーチェーンでは初めてバンズ(パン)に米粉(こめこ)を入れた。

 今月下旬には「NEWごまエビフィレオ ごまごまバンズ」(310〜340円)、来月下旬には「チキンタツタ」(300〜320円)を発売予定。今年1月から、やはり限定商品で米国の4都市名をつけた「Big America(ビッグアメリカ)」シリーズがヒットしたばかりで、一転して「和」路線に。

 同社コミュニケーション部の統括マネージャー、萩原和之さんは「アメリカの次に日本の味に迫ったのは自然な流れでした。もともとあるてりやきバーガーなど日本生まれの商品を進化させることで、全体の底上げにつなげたい」と話す。

 今回の最大の目玉、「NEWてりたま モチモチバンズ」の開発を担当したメニュー開発部マネージャーの蕗沢(ふきざわ)拓さんは「米粉を入れることで、しっとりとしたもちもち感が出て、てりやき風味にもマッチします。ただ、小麦粉だけに比べるとパンが膨らみにくくなるため、その配合量がポイントでした」と説明する。

 ◆モス「国産こだわり」

 一方、モスバーガーを運営するモスフードサービスは3月24日、「とびきりハンバーグサンド トマト&レタス」(420円)を限定発売した。「国産の牛と豚の合いびき肉を使い、醤油ベースの和風ソースを使用。商品全重量に占める国産食材の割合を56・2%にまで高めた」(広報IRグループ)という。

 モスは、平成9年に「ライスバーガー」を発売するなど、コメにこだわってきたが、今回のマクドナルドの動きには、「モスは日本生まれのハンバーガーであり、うちのできることをやっていくだけ。今後も日本の食文化、国産にこだわっていく」(同)としている。

 ◆ミスド「産地厳選」

 また、ミスタードーナツも、原料に国内の「産地」にこだわった商品を発売。伊豆大島深層地下海水から取り出した塩を使った「東京プレッツェリング」3種(136〜147円)や北海道産あずきを使ったドーナツ(136円)、沖縄黒糖を使ったドーナツ2種(126〜136円)を発売した。「女性を中心に、こだわりの食材、特に国産の厳選素材を使ってほしいという声に応えた」(ダスキンミスタードーナツ事業本部広報室)。

 ◆農水省も歓迎

 食料自給率の向上を政策に掲げる農水省も、これら大手チェーンの動きを歓迎している。

 「今後10年で、自給率を現在の41%から50%に引き上げる目標を設定したばかりで、マクドナルドの動きはありがたい。米粉の使用は増えているものの、まだまだ動きは小さいので業界最大手がやる意義は大きい」(総合食料局食料部計画課)

 パンなどに使われる米粉は増えており、「現在1万トンほどの米粉用のコメが、10年後には50万トンになれば自給率はかなり改善する」(同)という。

 消費者の動向に詳しい流通ジャーナリスト、金子哲雄さんは、「マクドナルドのやり方は、米国生まれのハンバーガーが日本の文化にとけ込んでいることを訴え、30〜40代以上の層にもアピールしている。コメを使い、自給率向上につなげるのも、CSR(企業の社会的責任)に連動した動きと思える」とみている。(谷内誠)

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